アメリカで現地時間11日の朝に起きた同時多発テロにより、日本国内のアメリカ関係施設でも警備の強化など、具体的な対策が始まっている。
このうち、第5空軍司令部と在日米軍司令部がある東京都福生市の横田基地は、事故の一報直後から警備体制を強化。1990年の湾岸戦争時にも発令されなかった最高レベルの警戒態勢が発令され、基地ゲートは完全に封鎖。自動小銃を水平に構えた状態の警備兵が立ち、基地に出入りする隊員のクルマも完全にシャットダウン。基地に並行する国道16号線は戻れなくなった隊員のクルマで一時交通が遮断され、付近は大渋滞となった。
日付が変わるころには日本の警察の機動隊も配置され、ゲート付近での交通整理を行うとともに、日本人の野次馬に対しては「即刻立ち去るように」と注意を促した。
記者はゲート付近の警備風景をデジタルカメラで撮影しようとしたのだが、ゲートの中から警備兵に「写真を撮るな!!」と英語で激しく注意され、異変に気づいた機動隊の隊員も走ってきたので撮影を断念、おとなしく引き上げた。