来週11日から始まるIAA=フランクフルト・モーターショーに、ジャガーは『Rクーペ』コンセプトを展示する。この4シーター2ドア・クーペはデザインスタディにすぎないが、『Fタイプ』など近い将来の量産車の予告になっているという点で重要なモデルだ。
ノーズは『Sタイプ』を連想させるが、それ以外に現行車種と直接のつながりをもつデザイン要素はない。リアは一新され、全体にジャガーの伝統を排しているように見られる。
駆動レイアウトはフロントエンジン・リアドライブ。全長はおよそ5mあり、専用のプラットフォームをもつ。ホイールは21インチ軽合金。V8エンジンとパドルシフト・ギアボックスを想定している。
インテリアは伝統とハイテクが混ざったデザイン。ウッド、レザー、アルミニウムが巧みに使われている。さらに音声入力式のテレマティックス(車載情報システム)には、インターネット接続とGPSカーナビ機能も含まれる。
ドアにはキーレス・エントリー機構があり、丸目4灯ヘッドライトはステアリングに応じて向きを変えるという。もしRクーペがショールームに並べば、メルセデスベンツの『CL』のライバルとなる高級グランドツアラーである。