7月から全国のゲームセンターでプレイできるようになった最新ドライビングゲーム、セガ『クラブカート』〜ヨーロピアンセッション〜。モータースポーツ登竜門であるレーシングカートが題材のドライビングゲームだ。いまのドライブゲーム業界に危機感を抱いているオートアスキーとしては、久々に期待できる素材ということで、6人のテストドライバーと契約。真っ先にテストした。
テストドライバーひとり目は、片岡龍也選手(21歳)。1999、2000年と2年連続の全日本カートFSAチャンピオンだ。今年はヤマハのESSOフォーミュラスカラシップでフォーミュラトヨタに参戦。同時にヤマハカートのアドバイザーをつとめるカート卒業生である。
「実車とこのゲームの共通点は、とにかくパワースライドするところ。アクセルを踏みすぎるとパワーかかりすぎて、リアタイヤが滑る。ちゃんとパワーコントロールをしないとダメという点は、僕が乗ってるカートみたいですね」
「ステアリングもいい意味でシビア。お釣りもらいだすとなかなかカウンターカウンターが重くて、ちょっと慣れるのに時間がかかった。セッティングしたいと思いました」
「ただ、動きが実際のクルマよりもピーキーなんですよね。唐突にスライドがくる。そのあたりをステアリングから情報で分かると、コントロールしてるって感覚になりやすいし面白く操れると思う。ただそういうリクエストが出るってことは、実際の感覚に近いってことですけどね」(談)
若いチャンピオンということで、激しい走りを想像していたが、じつにスムーズに走らせる。実際の全日本カートは、「抜きつ抜かれつ」というより「ミスを待つ」レースということで、鍛え上げられた安定感は抜群だった。