開幕前は今シーズンもミハエル・シューマッハ(フェラーリ)対ミカ・ハッキネン(マクラーレン)のタイトル争いになると予想されていたが、蓋を開けてみるとハッキネンは不運なレースばかりが続き、チームメイトのデイビッド・クルサードにも大きく水を開けられている状態。
オーストリアGP前まではタイトルについて「諦めない」と語っていたハッキネンだったが、スタート時に痛恨のストールを喫し、早々にリタイア。「何が起こったのか分からない。長い時間をかけて問題と向き合い分析しなければならない。でも僕たちが今週抱えてしまった問題は非常に複雑なんだ……」と、レース後語ったハッキネン。
これで6戦中4戦リタイア、おまけに問題も山積みと、とうとう本人からも前向きなコメントは出なかった。チャンピオンシップについて尋ねられるとハッキネンは、「状況はあまりよくないだろ?」とだけ語った。