日産ディーゼル工業は23日、国内の系列販売会社の営業担当者の全員に、本社の開発部門との直接の情報交換も可能となる携帯情報端末(PDA)を配布し、顧客ニーズを開発部門に速報できる体制を整えることを明らかにした。
配布されるPDAには、営業に必要な情報はもちろんのこと、本社の車両開発部に直接アクセスできるようになっている。トラックは顧客ごとに要求する仕様が異なったり、それぞれが改善要求を持っているとされているが、開発部門に現場の営業担当者から直接意見を伝えられるという体制を強化することで、今後の車両開発などにも役立てていくという。
同社では2003年を目標に営業担当者1200人にPDAを配布。情報力を強化することで他社との差別化を図っていく方針だ。