ヤマハは18日、同社が国内で販売するスクーターの90%を占める排気量50ccモデルの生産を、国内から台湾に移管することを明らかにした。移転は2002年12月より2年間かけて行われる予定で、終了すると日本で販売される同クラスのスクーター全てが台湾製となる。
これまで50ccクラスのスクーターは、全てが静岡県の磐田第一工場で製造されていた。今回の生産移転では、これを同社の台湾拠点である「ヤマハモーター台湾」に移管。空いた磐田のラインでは付加価値の高い大型バイクの生産に特化するという。
現在、同社が製造する国内向け50ccスクーターの生産量は15万台だが、国内の市場規模は徐々に縮小していく傾向にあり、価格競争で勝ち残るためには海外へ生産をシフトすることによって製造コストを下げることが得策、と判断されたようだ。