オーストラリアトヨタは30日、630万オーストラリアドル(約3億8155万円)の経常損失を出していたことを明らかにした。昨年、オーストラリアでのトヨタ車は販売、輸出とも好調だったが、現地通貨の下落が足を引っ張った格好だ。
同社の昨年度の売り上げは前年比17%増の約54億オーストラリアドル(約3271億0504万円)で、初めて50億ドルの大台を突破している。販売車両台数ね東南アジア圏への輸出が好調だったことから20万以上になり、こちらも好調だったといえる。
ところがこの好調ぶりの足を引っ張ったのがオーストラリアドルの下落だった。同社は輸入は円建て、輸出は米ドル建てで取り引きを行っているが、円高傾向が続いたために輸入部品の価格が上昇し、それがオーストリア国内拠点での生産コストの大幅増につながってしまった。
ただし、現地通貨安が続いているために輸出は好調で、この部分の利益が無ければ赤字幅をさらに増大していたとの見方もあり、一長一短というところだ。