地元スイスのコーチビルダー、スバッロは過去にエキセントリックなショーカーを発表していたが、近年デザイン学校の経営も手掛けるようになってからは学生作品のスポーツカーばかりを展示しており、過日を知るものには不満がある。
今年もあまりブッ飛んだ提案はなかったが、現実的な提案の方に興味深いものがあった。それがシトロエン『クサラ・ピカソ4x4』だ。ルノー『セニックRX4』のライバルとなりうる。市場はあるしシトロエンも自社内で企画を市販化を検討したにちがいない。
シトロエン社内でクサラ・ピカソ4x4が実現しなかったとしたらその理由は、セニックRX4そのままの、いわばパクリということでプライドが許さなかったか、ルノーのアイデアに対して仁義を守ったか、だろう。