新型量産車『307』をベースにいわゆるダブルキャブ・ピックアップに仕立てたレジャービークルのスタディが『307キャメレオ』。デザインやメカニズムにこれといった新鮮味はないが、『307』のデビューを盛り上げるための単なるショーモデルとは言い切れまい。
たとえば『206』の場合も、『20ハート』コンバーチブルや『エスキャパード』SUVのような派生車の検討をしており、20ハートは『206CC』として量産化された。307キャメレオのデザインは見るからに即成だが、べつにこれで完成にしなくてもいい。
またフィアットやフォルクスワーゲンは中南米向けに、ベーシック・コンパクトカーからセダンやワゴンにとどまらずピックアップまでを派生しているから、市場性という点でも307キャメレオの可能性はゼロではない。