ジェネラルモーターズ(GM)がヨーローッパ諸国での合理化計画を発表、それによると傘下のボクスホールは、その故郷であるリュートンでの生産に終止符を打つことになる。現在のボクスホールは、同じGMグループのオペルのイギリス・ブランドのような位置付けになっている。
これまでリュートンの工場において、ボクスホールのラベルを付けた『ベクトラ』が製造されてきたが、2002年にマーケット参上予定の次期ベクトラは、ボクスホール仕様もヨーローッパの他の国で作られることになる。
とはいっても、イギリス産のボクスホールがこの世から消えてしまうわけではない。『アストラ』は今まで同様エルスメア(リバプール近郊)工場で製造される---というのが少なくとも今のところの見解である。
ここ数カ月に渡り、イギリスポンドが他のヨーロッパ諸国の通貨に比べ高値であるため、イギリスの自動車産業は痛手を受けている。BMWはローバーを手放し(独立したローバーの将来もかなり不安定だ)、フォードはイギリスはダゲナムでの完成車組み立てを中止、また日産はこの先サンダーランド工場で『マーチ』を生産するかどうかを決め兼ねている。そしてプジョーもライトンの工場維持に関して言葉を濁している。