神奈川県警が相模原市内に誤った道路標識を設置し、9年間もその事実に気がつかず、本来は違反をしていないドライバー24人から総額17万円近い反則金を徴収していたことが21日、内部の調査で明らかになった。
問題の標識が設置されていたのは、神奈川県相模原市淵野辺の市道。この市道が小学校の通学路に当たるため、県警の交通部が1991年に「大型貨物車のみ、右左折を禁止する」という標識の設置を決めた。ところが設置を担当した業者のミスで「全車両の右左折禁止」の標識が立てられてしまったのだ。
今年に入り、劣化した標識などを交換するための見直し作業を行ってきたところ、この間違いが発覚。この9年間で本来は「違反ではない」という右左折をやってしまい、違反キップを切られた不運なドライバーは24人、その総額は17万円近くになることもわかった。
警察では「反則金は全額返還、違反点数も過去に遡って抹消する」としているが、あまりにもずさんだとしか言いようがない。