ルノーは日産の組み立て工場を利用して、メキシコ国内での『セニック』の生産を開始した。この動きはルノーが北米、南米での自動車販売を再開する布石と見られている。
ルノーはもともと1978年にアメリカンモータースを10億ドル以上かけて買収、アメリカ市場参入を図ったが、結局1987年に7億4000万ドル程度でクライスラーに売却、撤退した。
日産を手に入れた今、現在の日産の工場や販売網を使っての北米での販売への参入がルノーの狙い。すでに同社はブラジル、アルゼンチンなどでの販売に意欲を示していることを発表している。今後メキシコの日産工場で『クリオ』(日本名『ルーテシア』)の生産も開始する予定。