米フォード・モーターは、3年後をメドに自動車、金融、レンタカーなど各国のグループ企業が持つ顧客情報を市場ごとに共有化する。
フォード車の所有者がレンタカーを借りる場合、申し込み時にレンタカー会社のスタッフが素早く顧客の保有車を把握し、グループ他ブランドのボルボ車を推奨するなどして顧客の囲い込みを図る。北米、オーストラリア、英国で共有化作業に着手、日本市場も来年末から共有化を始める。
フォード、マツダ、PAG(ジャガー、ボルボ、ランドローバーら高級5ブランドの統括グループ)部門ら自動車販売のほか、世界最大の自動車金融会社であるフォードクレジット、大手レンタカー企業のハーツなどが協力し、顧客の基本情報ほか保有車やリース期間、クレジット残高などの情報を共有、「顧客のプライバシーを損なわない範囲や方法で」(同社)各社の販促やサービスに使う。