トヨタが正式発表---FISCO買収、F1開催の行方は?

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トヨタ自動車は1日、富士スピードウエイ(FISCO)を買収すると発表した。大株主の三菱地所から株式譲渡を受けるとともに、第三者割り当て増資により、全株式の67%を取得する。自前のサーキット場を持つことで「モータースポーツの振興を図りたい」(張社長)というのが目的。早期にF1開催も狙うという。

トヨタはFISCO株の取得と施設の改修・増強に合計150億円を投資する計画。売上高8兆円のトヨタにとってこの額は大きなものではないにしても、モータースポーツ人気はだいぶ前から下り坂。あえて、そこに大枚をはたくのはモータースポーツ界で不動の地位を誇るホンダ(本田技研工業)への挑戦状か。

トヨタは2002年のF1フル参戦も表明しており、レースではトヨタと本田が激突することになる。開催地については、国内で1シーズンに2回のF1開催は現実的には難しいことから、開催場所は、鈴鹿とFISCOのどちらか一方に絞られるというが大方の予想。

このため、両社とも招致合戦に躍起になるとみられ、F1をめぐってのトヨタ・ホンダ戦争がサーキット内外で繰り広げられることになりそうだ。

《編集部》

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