トヨタ自動車は、第34回東京モーターショーに参考出品したSUV『クルーガーV』を近日、発売する。『ハリアー』をベースに、より室内を広く、スポーティな性格付けとし、価格帯も下げて、若い層のユーザー獲得を狙う。
クルーガーVは「ハリアーと同格ながら、より若い年齢層に向けて開発されたSUV」(内本恒男・第一開発センターチーフエンジニア)というニューモデル。ボディサイズは全長X全幅X全高=4685X1825X1720mmで、『ハリアー』より110mm長く、10mm幅広く、55mm背が高い。プラットフォームは基本的に新設計で、そのためホイールベースもハリアーより10mm長い2715mmである。
搭載されるエンジンはハリアーと同じ3リットルV6。出力などは同一だが、重量が1630kgと軽く、「ハンドリングも重視した設定になっているため」、その走りはハリアーよりスポーティだという。
室内スペースは「アクティブな若者のライフスタイルに対応すべく」ハリアーより広くなっており、しかも軽量化の恩恵で「10・15モードの数値は同じでも、実用燃費は向上している」とのことだ。
発売時期、価格等については詳細はわからなかったが、生産は九州工場で行なわれるという。ユーザー層が広がるのはけっこうだけど、ハリアーとお客の取り合いになるのではないか!?