トラックショーの会場内で目立っていたブース、それは架装メーカー以外にもあった。主要な電機メーカーが出展している「車両動態管理システム」がそれだ。これが今、運輸業界で注目を集めているという。
これは車両に積んだGPSで受信した現在位置などのデータを、NTTドコモのパケット通信「Dopa」などを利用して、営業所内に設置されたホストコンピューターにデータを飛ばし、車両の動きなどを一元管理するというシステム。各社それぞれに特長があり、例えば松下電工のものであれば、デジタル式のタコグラフと連動させ、急ブレーキや急加速、速度超過などを厳密に管理できるし、三菱電機のものであれば、営業所のパソコンから次の集荷先を地図で示すことができたり、メッセージを送信したりすることもできる。
大規模な業者はかなり注目しているようで、パソコンのモニターを取り囲んでは熱心にいろいろと質問していた。