コンパクトなオールラウンダー・コンセプトがアウディ『ステッペンウォルフ』だ。『TT』や『A3』と同じプラットフォームを用いているが、エンジンは3.2リットルV6、もちろん四輪駆動。ひとことでいって「TTベースのかさ上げSUV」だ。
さて、気になるのはアウディがステッペンウォルフを出した真意。『A6』ベースのやはりかさ上げSUV『オールロード・クワトロ』のプロモーションか、このショーでデビューした『TTハードトップ』のイメージリーダーか、『A3/S3』のてこ入れか。
『TT』、『オールロード・クワトロ』、『A2』など、最近のアウディ量産車はまずコンセプトカーでプレビューをはたしている。『ステッペンウォルフ』がパリサロンの賑やかしで終わるとは思えないし、思いたくない。エンジン出力は225PS、トルクは320Nm(32.6kgm)、0-100km/h加速が8秒以下、最高速度は230km/hと発表されている。ちなみにESP装備。
ただ誰もがアウディ・ブースで本当に見たかったのは『ローゼマイヤー』だったのだが、展示されていなかった。……なぜなんだ?!