4日のF1レセプションで本田技研工業の吉野浩行社長は、BARホンダが鈴鹿で勝つ理由を次のように語った。一般に新型エンジンによせられる期待が大きいが、社長の考えはまた別にあるようだ。
「今年は成果があがっていないけれど、勉強の期間。それなりに進歩しているのも事実だ。負け惜しみで言うのではなく、負けているときの方が学ぶことは多い。勝っているときは『これでいいのだ』と、新しいアイデアが出てこない」
「そろそろ学んだことを成果としてレースに反映させたい。ホンダはチャレンジする企業である。『F1部門がこういう大きなチャレンジをしているのだから、みんなもチャレンジしなければならない』と他部門にハッパをかけてきたから、そろそろ結果を出さないと社内的にまずい(笑)」