ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のマネージャー、ウィリー・ウェーバーがここ最近シューマッハ−のチャンピオンがすでに決定したかのように騒ぐ人々に、あまり楽観視しないようにと警告を出した。
残り2レースで8ポイントのリードとタイトル獲得にはかなり有利な状況にもかかわらず、ウェーバーがこれほど慎重なのには過去の苦い経験が影響している。
じつは、97年シーズンが終了する前にシューマッハのチャンピオンを確信したウェーバーは事前に「1997ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハ」と刺繍した記念のベースボールキャップを業者に発注し生産したが、結局ライバルのジャック・ビルヌーブにタイトルを奪われ、数千個を無駄にしてしまったのだ。
「F1では何でも起こりうる」というウェーバーの言葉は、まさに自身の経験から生まれたもの。今年こそ「見切り発車」しないようにと、気を引き締めていた。