アメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)のベイリー局長は「NHTSAの定めたタイヤの耐久テスト自体がすでに時代遅れになったのかもしれない」と、21日に下院で開催された公聴会の席上で発言を行った。
ベイリー局長は「問題となったファイアストン社製のタイヤは、ファイアストン側が繰り返すように“NHTSAが定める基準にクリアした安全なタイヤ”だ。しかし、実際には事故を続発させており、101人の死亡者を出した危険なタイヤとしか言えない。それが見抜けなかったのは、NHTSAが定める基準が甘かったためでもあり、今後は基準の強化を検討していかねばならない」と語り、さらに「時代遅れの基準にも問題があったのかもしれない」と続けた。
今後、ベイリー局長が言うように、タイヤの安全基準のハードルが高くなるならば、それに困惑の色を見せるのはファイアストンだけではないはずだ。