昨年の夏に経営が破綻し、売却先を探していた韓国の自動車メーカー大宇(デーウ)の構造調整協議会は、売却先候補と指定し交渉を続けてきたフォードとの交渉が決裂した、と15日に明らかにした。
協議会の発表によると、フォード側の代理人が15日に「今回の買収は断念する」と伝えてきて、フォードでも同日にブッカー副会長が「フォードはデーウにとって最善のパートナーになることはできず、したがって最善の条件での提案書を提出するに至らなかった」と声明を行った。詳細な理由は明らかにされていないものの買収金額の折り合いがつかず断念となったようだ。
今後はGMグループや現代自動車と交渉を続けていくとみられるが、フォードが断念したことで海外の自動車メーカーが交渉のテーブルから離れていくことも予想されている。