リコール隠しが原因で人身事故の『パジェロ』が鑑定に

自動車 社会 社会

三菱自動車がリコール隠しを行っていたため、ブレーキ関係の不具合が修復されず、結果として人身事故を起こした『パジェロ』に装着されていたブレーキホースが、熊本県警と警視庁の手によって鑑定されることになった。

これは今年6月20日、熊本市内を走行していたパジェロが減速できないまま、前を走るワゴン車に追突、そのワゴン車の運転手ら2人が軽傷を負ったというもの。パジェロを運転していた主婦が事故の当初から「ブレーキが効かなかった」と証言していたため、修理を担当していた工場が警察側からの要請で保管していた。

問題となったパジェロは、三菱がリコール隠しを行っていたとされる車種で、7月26日にリコールの発表が行われているが、そのトラブルは「ブレーキホースの亀裂のためブレーキオイルが漏れる可能性があり、ブレーキが効かなくなる恐れがある」というもので、今回の「ブレーキが効かなかった」という訴えと同じ内容となっている。

このため熊本県警は、修理工場からブレーキホースを任意提出させ、鑑定を行い、今回のリコール隠しとの関連を調べることになった。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース