【F1ベルギーGP 詳報】シート争奪戦:前編……ザウバーエンジンが軸

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ベルギーGPが終わった翌日、ザウバーとニック・ハイドフェルド(現プロスト)が3年契約を結ぶという電撃発表が行われた。ベルギーGP前にはジェンソン・バトン(現ウイリアムズ)のベネトンへのレンタル移籍が発表されたり、トヨタがミカ・サロ(現ザウバー)との契約を発表したりと、残り少なくなってきた2001年のF1シートを巡って、激しい争いが水面下で繰りひろげられてられている。

さて、こうしたドライバーたちの場外バトルロイヤルを見ていると、現代のF1には4種類のドライバーが存在していることが理解できるだろう。筆頭は名前も実力もあるドライバー。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、ミカ・ハッキネン(マクラーレン)、ジャック・ビルヌーブ(BARホンダ)が該当するだろう。彼らは自分でチームを選択でき、さらにパートナーを組むドライバーの選択にまで口を出せるくらいの権利が認められている。

次はチーム、または自動車メーカーが積極育成しているドライバー。これはファン・モントーヤ(ウイリアムズ後援、現CARTドライバー)やハイドフェルド(メルセデス後援)が当てはまるが、M. シューマッハとハインツハラルド・フレンツェン(ジョーダン無限ホンダ在籍)だって元メルセデス・ジュニアチームの出身だったりもする。

そして次にくるのが大手スポンサーがバックについたドライバー。マルク・ジェネ(テレフォニカ後援、ミナルディ在籍)、ペドロ・デラロサ(レプソル後援、アロウズ在籍)、リカルド・ゾンタ(BAT後援、BARホンダ在籍)などがこのグループに当たるだろう。

最後に自ら持参金を持ち込んで乗り込むドライバーたちがいる。これにはペドロ・ディニース(ザウバー)、ヨス・フェルスタッペン(アロウズ)、ガストン・マッツァカーネ(ミナルディ)などが該当するはずだ。当然、説明した順からシートを獲得する確率が高いことは言うまでもない。

このベルギーGP前後は、こうしたパドック裏での争いが表面化した。ことの起こりはサロのトヨタへの移籍という噂話だった。これでザウバーのシートが空く……。ザウバーは年式落ちのフェラーリ・エンジンを使用しており、ときにはポイントも狙えるチームだ。当然、どのドライバーもザウバーのシートが欲しいと考える。

まず、動き出したのはベネトンから放出決定のアレクサンダー・ブルツだった。ほぼ同時にBARホンダから放出が決定していたゾンタも交渉に動いた。ゾンタはすでにアロウズと交渉を行っていたが、サロの噂話が出るとゾンタ側から交渉を打ち切り、すぐにザウバーへと話を持っていったという。そこへ、同じくアロウズから放出されそうだと言われていたフェルスタッペンがザウバーとの交渉に入った。さらにディニースもアロウズ移籍の交渉と並行してザウバー残留の手だてを模索していた。

《編集部》

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