「スパ・ウェザー」と呼ばれる急変しやすい天候が特徴のベルギーGP。決勝スタートは雨のため、3年ぶりとなるセーフティーカー先導で切られた。ベルギーGP3年連続ポールポジションからのスタートとなったポイントリーダーのミカ・ハッキネン(マクラーレン)、その後にヤルノ・トゥルーリ(ジョーダン無限ホンダ)、ジェンソン・バトン(ウイリアムズ)が続く。
徐々に路面が乾き、全車一斉にドライタイヤにチェンジ。しかし14周目にトップを走るハッキネンが痛恨のスピン。その間に4位スタートから浮上していたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がトップに立った。2度目のピットストップを早々に終え、タイヤをいたわりながら走るシューマッハを激しく追い上げるハッキネン。そして迎えた41周目のケメルストレートエンドで、シューマッハが周回遅れをパスしようとした瞬間にハッキネンが逆サイドから2台まとめてパッシング!
自らのミスを帳消しにする見事なドライビングでトップの座を奪回し、今シーズン4勝目にしてスパでの初勝利を手に入れた。これにより二人のポイント差は「6」に広がっている。