自動車保険料5%アップ、なんと早ければ年内にも実施

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自動車保険料5%アップ、なんと早ければ年内にも実施
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損害保険各社が利用者から徴収する自動車保険料は、2001年4月前後に引き上げられる見通し。標準的な契約例で保険料の上げ幅は平均5%程度になりそうだ。

詳細は割愛するが、業界団体である自動車保険料率算定会は、各社が商品設定のさいに参考にする「参考純率」という数値を設定しており、その改定案がこのほど金融庁に提出されのだ。新「参考純率」は当局の審査を経て8月初めに各社に通知される。

算定会は各社の保険金の支払い実績をもとに参考となる改定案を作成した。盗難など事故の増加や競争激化による採算悪化が保険料アップの理由だという。1998年7月の保険料自由化後、保険料の上げは初めてだ。

参考純率に使用義務はない。業界筋によると、「使用するかどうかは各社の判断。使用しても、参考純率は保険金の支払いにあてる純保険料を決定するものだから、販売費などにあてる付加保険料を合わせた営業保険料は、各社が独自に設定することになる」という。つまり保険料を値上げするかどうか、いくらに値上げするか、いつから実施するかは各社それぞれの判断になる。

が、別の業界筋は「結局、横並びになるのではないか」と見ている。高級輸入車の盗難事件は最近よく報道されているが、そのためにすべての保険料が平均で5%も値上がりするとは、一般の消費者の感覚では疑問だ。自由化されたとはいえ、保険料値上げのための「御墨付き」がほしいといったところか。

《高木啓》

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