クルマの個人売買をネットオークション形式で行う「イークルマ・ドット・コム」を運営するヴァーテックスビジョンは3日、石油卸の丸紅エネルギーから出資を受け、ガソリンスタンドを軸としたeコマース事業を進めることで合意した。
自動車オークションは競り落とすクルマを購入まで実際に見ることができないなど、買う側にとっての不安が付きまとっていたが、今回の提携はそのイメージを払拭ために行われた。落札者は「仮想ディーラー」に設定された特定のガソリンスタンドに行き、そこで出品者の持ちこんだクルマを試乗し、チェックする。
最終契約はヴァーテックスのスタッフが立ち会いのもとで行われるため、不安感も生じにくいというシステムだ。場所を提供するガソリンスタンドには売買成立による手数料収入があるのはもちろん、売買されたクルマのガスチャージや洗車、オイル交換など、日々発生する収入が期待できる。
この準備のために、これまで高級車を中心に扱ってきたヴァーテックスも取扱い車種の範囲を拡大。商用車を除く全車種対応とした。丸紅側も代理店を募り、初年度は500店規模で業務を始めることが決定している。
初年度となる2001年は取扱い台数2万台、2年後の2003年度には10万台を目標としている。