世界中の自動車メーカー業界団体が集まる世界自動車工業会(OICA)は、日本で第2回自動車基準調和運営委員会を日本で開催し、基準を統一する道筋を確認した。世界中の自動車メーカーが再編している中で、基準統一はコスト削減に大きな効果があるので期待されている。
OICAは、自動車の世界統一基準を目指すグローバル協定の早期発効と審議の迅速化を図るため、今年2月に自動車基準調和運営委員会を設置し、基準調和を検討している。今回の委員会で、短期、中期、長期にそれぞれ統一する基準の目標を明確にした。例えばワイパーなどは2002年までに基準を統一することを目指す。
基準を統一した場合、自動車を輸出、輸入でいちいち基準に適合しているかチェックする必要がなくなる。自動車メーカーの世界的な再編が進む中で、自動車や部品のやり取りは益々進むと見られるため、基準統一に期待するメーカーは多いのが実情だ。