原油の急騰がとまらない。12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場で、代表的な指標である「WTI」が設定する7月の売り渡し価格は、1バレル=31.80ドルの高値を付けた。
3月に記録し、ここ最近で最高値となっていた、1バレル=34ドルに迫る勢いだ。サウジアラビアなど主要産油国は「増産しない」という意向を表明しており、このまま原油価格が上昇することで、ガソリン価格もさらに高騰するのは確実な情勢である。OPECは21日に臨時総会を開く予定だが、原油増産による価格の低下は見込めそうにない。夏のドライブシーズンを控えガソリンの需要が増え、さらに値上げとなる見通しだ。