国連の『タイヤ性能基準の世界統一のための国際会議』が東京で開催され、2001年中に乗用車用タイヤの基準が制定されることが確認された。実現すれば自動車の世界統一基準第1号としてタイヤの基準が世界的に統一される。
統一するタイヤの基準は乗用車用で、今回の国際会議では、開催国の日本が統一基準制定の期限として「2001年3月までの基準案作成」と、その基準の「2001年中の実施」で合意した。
世界統一基準はタイヤの性能基準のうち、強度基準、耐久性能基準など、各国ごとに数値が異なるものを世界的に統一しようというもの。運輸省によると統一基準が制定された場合、タイヤメーカーは設計仕様を各国ごとに変える必要がなくなる。結果として、開発生産コストが低減することで価格も下がり、消費者にとっては安全性の高い、安価なタイヤが入手できる上に、世界中どこでも同じタイヤが利用できるようになり、消費者の選択肢も拡大するとしている。