ダイクラのアジア戦略の先兵、三菱の中国工場が稼動開始

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三菱自動車工業は4月から、中国遼寧省瀋陽市の合弁企業でガソリンエンジンとFR用マニュアルトランスミッションの本格生産を開始した。生産能力は、エンジンとミッションそれぞれが2直体制で年間7万5000台だが、立ち上がり当初は1直体制で2万5000台の生産を計画している。現地企業が組み立てる『パジェロ』と『デリカ』などに搭載する。

これらの基幹部品を生産をするのは、三菱自工と三菱商事が現地の中国航天汽車工業、瀋陽建華汽車発動機、マレーシアの中国投資持株会社のMCICホールディング社と合弁で97年に設立した「瀋陽航天三菱汽車発動機製造」。

同社は排気量2.0リットルと2.4リットルのエンジンとこれに対応するミッションを生産する。すでに、98年8月からセミノックダウン方式による組み立て、昨年9月からはコンプリートノックダウン方式の組み立てを行っていた。このほど、部品の鋳造設備と機械加工ラインが完成したことから、本格生産を開始する。

三菱は、部品の現地調達率を現状の40%から4年目には85%まで引き上げたうえで、10年後をメドに、生産能力を3直体制で年間15万台に拡大する計画だ。エンジンとミッションは、湖南省の湖南長豊汽車で製造するパジェロ、福建省の東南汽車で製造するデリカなどに搭載する。

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