GMは今後の自動車デザイン開発システムを日本のパートナーと共同で行い、開発コストを下げる意向である。GMはいすゞ、スズキ、富士重工という日本のパートナーとの間に、すでにコンピュータによるデザイン共同開発の基本的合意を結んでおり、今後のグローバルメーカーとしての存在をよりアピールする構え。
GMにとっては、とりわけ富士重工の株式の20%を得たことが戦略的に大きい、とされている。いすゞはディーゼルエンジン、スズキは小型車の開発において一日の長があるが、富士は軽自動車からトラックまでを生産するメーカー。この開発力をチームに加えることで、今後のグローバル戦略には大きなプラスが得られ、さらにデザイン、開発を共同で行うことでコスト削減も実現できる。
いすゞ、スズキ、スバルはそれぞれ個性的なデザインを持った自動車を生産してきた。こうした特徴がデザイン共有というコンセプトの中でもしかしたら失われてしまうかも知れない、というのは残念な気もするが、グローバルビジネスの潮流の中では仕方のないことなのかもしれない。
なおこの件に関して、関係各社からの公式発表はない。