“暴力ハイウェイ”アメリカのロードレイジますます深刻に

自動車 社会 社会

運転をしている最中に他のドライバーに対する怒りを押さえきれなくなり、犯罪にまでつながってしまう、いわゆるロードレイジ。一種のストレスによる精神障害、という意見もあるが、件数は増加の一途。最近の特徴は女性のロードレイジの増加で、深刻な社会問題となっている。

先日もバージニア州で、17歳の女性ドライバーが24歳の女性をロードレイジから死に至らしめた事件の裁判が行われた。このティーンエイジャーの女性は、相手を車から引きずり出すと殴り、倒れたところを頭を蹴って死なせた、というのだからすざまじい。裁判所はティーンエイジとはいえ情状酌量の余地無し、として18年の刑を言い渡した。

年間16万件にもおよぶ、といわれるこうしたロードレイジに対して、専門のカウンセリングを行うクリニックなども開設されている。しかしひとくちにロードレイジといっても様々な事情が絡み、問題解決には至っていない。現在のところ第一級殺人、傷害などで罪を重くするしか対処法はないようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース