三菱自動車工業が、乗用車事業をテコ入れするため新たな組織体制を取り入れた。新車の企画、販売、広告宣伝、ブランド構築までを組織横断的に管理する「チーフプロジェクトマネージャー」を新たに選任したもので“売れるクルマづくり”のための責任体制を、はっきりさせていこうというねらいがある。
トラック・バス部門の分社化を決めた同社にとって、これからの課題は乗用車部門で『パジェロ』に次ぐヒット車をいかに作りだしていくかに的がしぼられる。
ユーザーニーズをつかんだ商品をいかにタイミングよく市場に投入していくかが自動車メーカーのテーマとなるなか、同社のこころみが今後の商品戦略でどう成果をあげていくか注目される。