GPSの自動車追跡システムの世界最大手、ラジオ・サテライト・インテグレーター社(RSI)が、第3世代の『V-Track2000』を発表した。商業車両の追跡システム、自動車両位置把握システムとして世界で最も進んだテクノロジーである。 V-Track 2000にはインテリジェンス・システムがビルトインされ、地上へ情報を送るさいに、そのときの状況に応じてもっとも安価で便利なコミュニケーション方法を選ぶことができる。つまりVHF/UHFラジオ、アナログ通信、CDPD、ワイヤレスデータ通信、CDMA、サテライトの中から、利用できるもののうち最もコストのかからないものを自動的に選択するのだ。 V-Track 2000のユニットには自動車のブラックボックスと呼ばれるインテル386EX製のモデム/コントローラーが含まれている。 このユニットはエンジン、ドアセンサーなどとも連動し、クルマのトータルな制御を可能にすると同時に、自動車の現在地、運行状況などを知らせるセンサーとしても機能する。 運送業会をはじめとする商業用自動車を扱う企業にとって、こうしたシステムによって自社のクルマがどのように効率的に稼動しているかをはじきだし、しかもそのときどきの通信をもっともコストのかからない方法でホストコンピュータと行なう、という便利なシステムである。 RSI社のシステムは現在70種類以上あり、世界中の公共安全、交通機関、軍隊、公益事業、商業自動車などに使用されている。アメリカ国内では郵便、陸軍、海軍、ガス、電気、ロッキードマーチン、エクソン、シェブロンなどの重要産業に使われている。 |