日本SGIとゼンリンが超リアルな3次元地図を開発

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地図表示の3D化への要求は年々高まるばかりだ。こんな中、日本シリコングラフィックス(株)は(株)ゼンリンと共同で東京の広域3次元地図を開発したと発表した。

日本シリコングラフィックスは、国内3Dグラフィックスコンピューター市場ではリーダー的存在として知られる。今回の発表は同社が持つ高度なリアルタイム処理のCG(コンピュータグラフィクス)技術と、ゼンリンが持つ全国主要都市の3D地図データのうち東京臨海副都心から都心までのデータを利用して実現したもの。すでにこの技術は第33界東京モーターショーで公開され、その美しくリアルな映像に注目が集まった。

このCG技術には、大規模データを高速にコンピュータグラフィクス処理する世界最高速のグラフィックス・エンジン「InfiniteReality(R)」を搭載した高性能グラフィックスコンピュータOnyx2が使われており、エリア内のビルや建造物などを立体化してリアルに表示したり、利用者がランドマークを選択すると対話型で任意のルート上での移動を実現。しかもその3次元映像は実写に近いリアルさが特徴で、今後はカーナビゲーションシステムや都市計画、景観シミュレーションなど各分野への応用が期待される。

同社によれば、今後もゼンリンとの関係を保ち、全国主要都市にまでそのエリアを広げていく計画。現在、カーナビゲーションソフトは3D化がごく当たり前のように広がっており、パソコン用ソフトも3D化の動きが出ている。今回の技術は、こうしたユーザーに対しても高く支持されることは間違いなく、同種ソフトを販売しているゼンリンにとってもこの技術が大きなプラスとなって行くはずだ。

東京・西新宿の高層ビル街の3次元広域地図

《会田肇》

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