輸送機械工業の生産指数、2年ぶりに増加

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 通産省は27日、7-9月期の鉱工業生産指数速報を発表した。それによると、輸送機械工業の生産指数は前の年の同じ時期に比べ4.5%の増加となり四半期ベースで2年ぶりに増加した。生産が好調だったことに連動して、出荷指数も前の年の同じ時期にくらべ1.3%の増え、生産とおなじく2年ぶりに増加した。

 生産、出荷とも軽自動車の販売が引き続き好調だったことにくわえ、東京モーターショーを前にしてメーカー各社が新型車を相次いで投入したことが指数を押し上げた要因だ。指数そのもののレベルも生産が107.6、出荷が102.5と、95年のレベルである100をいずれも上回っている。とくに生産指数は97年の7-9月期の113.1につぐ高いものとなり、これで自動車の販売もようやく底を打ったかにみえる。

 ただ、こうした数字は昨年10月に新規格で発売された軽自動車の好調な販売に支えられているところが大きい。普通車、小型車の売れ行きは相変わらず低調で、こんごの売れ行きもいまだに不透明。その意味では、新規格軽自動車の発売から満1年が過ぎる10月以降の指数の動きが注目されるところだ。

《編集部》

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