今年のカーオーディオで目立ったのが『iPod』コントロールへの積極的な展開だ。とにかく、iPod最大のライバルと言われるソニーまでがサードパーティによる開発とはいえ、対応コントロールユニットを展示していたのには驚かされた。
それほど、iPodがアメリカ社会に根付いていることの証とも言えるだろう。ラスベガスで開催中のCES=コンシューマー・エレクトロニクス・ショーにはiPodコントロール対応カーオーディオが多数、出品されていた。
ソニーが試作展示していたのは『コネクト2』と呼ばれる、サードパーティが開発したもので、iPod対応機に加えて、自社のHDDウォークマンへの対応を果たした、二つのユニットを揃えた。
このユニットでコントロールできるのは、それぞれの機器をソニーBUSでコントロールさせたのに加えて、再生する曲の絞り込み、タイトルなどテキスト表示に対応(この時点ではオーディオの方がが未対応だった)。充電については発売までに対応する予定で準備を進めているという。
両者とも見かけはほとんど同じだが、中身はまったく異なる回路構成となっており、一つのユニットでiPod/HDDウォークマン両方が使えるということはない。日本への展開は漢字表示の問題もあり、ソニーでは順次対応を検討していきたいとしている。