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Windows Automotive | |||
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Windows CEは、付加価値を付けて特定の分野向けへ展開することに積極的である。携帯電話用のWindows Mobileが代表的だ。日本では高機能カーナビへのニーズが高く、それに応えるためにWindows CEに車載情報機器向けの付加価値を加えた組み込みOSが、Windows Automotiveである。
「付加価値」には、「Automotive User Interface Toolkit(AUITK)」と「Automotive System Tools(AST)」が提供されていることは、Prologueでも触れた。 加えてWindows Automotiveでは、組み込みOSとしての機能も強化されている。カーナビの大規模組み込みシステムに対応するため、DLLが使用できる仮想メモリ領域のサイズを従来の32MBから96MBに拡張し、プロセスの仮想メモリ不足を解消している。また、カーナビ用グラフィックチップに対応した地図描画用プログラミングインターフェースにより高速地図描画が可能となっている。カーナビには欠かせない高速起動を実現するライブラリと設計ガイドラインも用意されている。その進化は止まらない。「現在のバージョンはWindows CE 5.0がベースとなったWindows Automotive 5.0です。来年には5.5といった形でバージョンアップを計画しています」(清水氏) Windows Automotiveが採用され始めたのは、それまでのCDナビ、DVDナビに代わって、記憶装置の大容量化(すなわち機器自体の高機能化)が図られたHDDナビが登場してきた頃だという。「結果的にはHDDナビに使われていることが多いため、Windows Automotiveは『高級ナビ用OS』『HDDナビOS』との印象を持たれてしまうこともありました」(清水氏)。 しかしWindows Automotiveは組み込みOSであり、CEがサポートしているCPUを使用すれば、ハードウェア、ソフトウェアのアーキテクチャはカーナビ開発メーカーの自由だ。したがって、高級ナビ用OSという限定はなく、AUITKやASTは、どのようなカーナビ開発にも役立つ機能だ。 現在は車載据置型カーナビの開発メーカーの多くが日本に集中している。したがって、ワールドワイド市場を対象としたWindows Automotiveの開発が日本を拠点に進められていて、各メーカーより海外向けの製品も多く出荷されている。 |
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Microsoft Auto | |||
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Windows Automotiveは知的財産管理にメリット大 | |||
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さらに、マイクロソフトの組み込みOSは知的財産管理に優れているというメリットもある。
Windows AutomotiveとMicrosoft Autoを含むWindows Embedded CE全般に言えることだが、同OSが著作権を持っているコードについては、知的財産(特許権、著作権、商標権など)の保護について、全世界でマイクロソフトが責任を持つということだ。「Windows Embedded CEに関する知的財産について、他社から当社のパートナーが受けるかもしれない法的リスクがないということです」(松岡氏)。 たとえば、オープンソースの開発環境では、他社の特許技術や、他社が著作権を持つコードが含まれているかも知れない。これらの法的リスクについては、使用者が判断するしかない。このマイクロソフトの方針は、カーナビ開発メーカーの開発部門はもちろん、「技術よりでない人たち(たとえば法務部門)の安心感は計り知れないとの声をいただいています」(松岡氏)とのことであった。 |
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