[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
|
 |
 |
インタビュー/コラム:企業人 |
 |
[an error occurred while processing this directive]
【トップインタビュー】GMとは“WIN-WIN”の関係---富士重工業 竹中恭二社長(前編)
 |
 |
――資本提携した(1999年12月10日)アメリカGM(ゼネラル・モーターズ)のG・ワゴナー社長(COO=最高執行責任者)が来日しましたが、竹中さんはワゴナーさんに会って、どんな話をしたのですか。
竹中 GMとの間で、提携によるシナジー(相乗効果)の実行状況を確認するトップ会談「アライアンス・ステアリングコミュニティ」を1年に3回ないし4回開催することに合意しました。今回は5回目で、前回はデトロイトで開催されたので、今回は東京でやりました。ですから、ワゴナーさんとはシナジー効果の進捗について話し合い、同時に私たちの工場に来ていただいて、工場マネジメントのやり方を見ていただきました。GMと富士重の両社に役立つことが発見できたと思います。
――今回はGMと資本提携関係にあるスズキ、いすゞ自動車、それに富士重工業の4社による会合もありましたね。
竹中 これもGMの提案で、4社によるシナジー効果について話し合ったり、GMによるマネジメントへのアドバイスを受けるための会合を1年に1、2回開催することになり、ワゴナーさんの来日を機に、4社の会合をもちました。
――ワゴナーさんからどんな話がありましたか。
竹中 ワゴナーさんは、あるシナジーのテーマがあったとき、それは両社にとってプラス…我われは「WIN-WIN」の関係と言っているのですが、そうでなければ実行しない、と言いました。この考えかたは、4社のシナジー効果を探るときの基本原則、いわば憲法みたいなものという認識ですね。
――日本国内のGMグループ3社をみると、スズキはGMグループのスモールカーを担い、いすゞは商用車、ディーゼルエンジンを担当するというように、GMグループ内の役割が明確ですが、GMグループ内での富士重工の役割は何ですか。
竹中 私たちの主力商品である4WD、私たちは『AWD』と呼んでいますが、乗用四輪駆動車でGMグループに貢献するというのが基本です。GMにはトラックの『AWD』はありますが、モノコックボディの乗用ベースのものはありません。私たちは『AWD』については30年弱の研究成果を持っていますし、技術の蓄積は大きいと自負しています。従来の『AWD』は雪道とか悪路を走るという意味で走破性がクローズアップされてきましたが、私たちが目指す『AWD』はそうではなくて、「アクティブドライブ、アクティブセーフティ」というように、ドライビングを楽しむデバイスとしての『AWD』であり、安全に走行するためのツールであると考えています。
――GMも「アクティブドライブ、アクティブセーフティ」の部分で、『AWD』の技術が必要だと認識しているわけですね。
竹中 ええ。『AWD』に関しては、私たちは世界一級の技術を有していると自負しております。GMの総合的な『AWD』ビジネスは当社抜きには考えられないと思います。単に後輪が回ればいいというのではなく、後輪に動力を伝えて、前後の車輪のトルクをどう配分して、ボディのシャシーやサスペンションとどうマッチングさせて、パッシブセーフティを高めていくかという、かなり哲学的な部分に立ち入るような状態になっていますからね。
《写真=菊地 慶》
|
|
 |
安田有三トップインタビュー 富士重工業 竹中恭二社長(後編)へ >>
|
 |
<関連記事>
【シリーズ:安田有三トップインタビュー】
・日本経団連 奥田碩会長(2002年8月)
・富士重工業 竹中恭二社長(2001年8月)
・三菱 園部社長+エクロート副社長(2001年4月)
・ダイハツ工業 山田隆哉社長(2001年3月)
・日野自動車 湯浅浩社長(2001年3月)
・三菱ふそうトラック・バスカンパニー 村田有造社長(2001年2月)
・いすゞ自動車 井田義則社長(2001年2月)
・スズキ株式会社 戸田昌男社長(2001年1月)
・日産自動車 塙 義一会長(2000年12月)
・トヨタ自動車 張 富士夫社長(2000年11月)
・いすゞ自動車 稲生 武社長(2000年7月)
|
|
|
 |