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インタビュー/コラム:企業人
[an error occurred while processing this directive] 【安田有三トップインタビュー Vol. 1(前編)】ディーゼルにプライドあり---いすゞ稲生社長
ディーゼルにプライドあり-いすず稲生社長
an INTERVIEW with
稲生武

安田有三

リード

●技術的にブレイクスルーしたディーゼルエンジン

−−稲生さんは1998年に社長に就任した直後から、いすゞ自動車を「一芸に秀でたエクセレントカンパニーにしたい」と抱負を語っていましたね。

稲生 当時はかなり新鮮な表現だと思ったんですが、最近はいろいろな会社のトップの方々がこの表現を使われるようになったので、新鮮ではなくなりました(笑)。

−−「一芸に秀でる」とはどういうことですか。

稲生 いすゞは規模の大きさや総合力を目指すのではなく、この分野だけは他社に負けないという強味を持った企業になろうということです。絶対に負けないという分野とは、ディーゼルエンジン、商業車。それに、中国と東南アジアのマーケットです。

−−中でもディーゼルエンジンは目玉ですか。

稲生 そうですね。ディーゼルエンジンはいま、飛躍的に進歩する時期を迎えていますからね。

−−具体的にいうと。

稲生 ディーゼルエンジンは耐久性や経済性に優れているとか、地球温暖化の原因物質であるCO2(二酸化炭素)の排出量が少ないなどの長所がある反面、NOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)を多く排出するという大きな欠点があります。ガソリンエンジンのようにバランス型の内燃機関ではないわけです。ところが、ここに来て、ディーゼルエンジンの欠点が大幅に改善されるというブレイクスルーができました。

−−何がブレイクスルーさせたのですか。

稲生 ひとつは噴射ポンプです。約100年前に、ロバート・ボッシュが噴射ポンプを発明したのですが、それがあまりにも素晴らしいものであったため、その後、それを超える噴射ポンプができなかった。それが20年前くらいですかね、ボッシュが発明した噴射ポンプとはまったく違うものができて、それ以来噴射ポンプの技術改良が進み、ここに来て一気に花開いたんです。

−−コモンレール式高圧燃料噴射システムなどは、その成果ですか。※コモンレール式高圧燃料噴射システムは、燃料の噴射圧力、期間、時期を制御する機能を持ち、全ての運転領域で噴射特性を最適に制御するもの。排ガスの低減と出力性能、燃費の向上をはかっている。

稲生 そうです。コモンレール式は小型化が困難といわれていましたが、いすゞは1998年2月に3.0リットルクラスのディーゼルエンジンに装着し、商品化することに成功しました。コモンレール式以外にも、いろんな噴射ポンプがあります。こうした新しいコンセプトの噴射ポンプにエレクトロニクスコントロールが組み合わさって、ディーゼルエンジンはブレイクスルーしました。それにディーゼルエンジンだけではできなかった排ガスの後処理をDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)などの装置でできるようになったことも、ディーゼルエンジンが飛躍的に良くなる要因です。


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