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インタビュー/コラム:企業人 |
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【トップインタビュー】小型車はやめない---ダイハツ工業 山田隆哉社長(後編)
●トヨタとの提携強化のメリットは「技術力」
―― 山田社長は、トヨタ自動車からダイハツ入りしたのが2年半前、副社長を1年だけ経験してから、昨年6月末、社長に就任されたわけですね。トヨタグループの自動車メーカーとはいえ違和感はないですか。
山田 それが鈍いのかもしれないけどあんまり感じない(笑)。トヨタでは部品調達などの購買関係の仕事に携わったのが長かったんですが、私自身、ダイハツのずっと窓口役を担当していたこともあって、以前から馴染みがあったからかも知れませんがね。ダイハツの経営を誰に任せるか、という議論のなかで、長い間馴染みがあったことで、私に白羽の矢が立ったんだな、と理解しています。
―― 社風の違いは何ですか。
山田 それも感じない。ダイハツもトヨタもとても風通しのいい会社で実質的。形式にこだわりませんしね。それに独裁色の強い偉い人を作りませんからね。
―― 経歴によると、東京の出身で、1964年に東京大学経済学部を卒業して合併する前のトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)に入社したそうですが、当時、トヨタを選ばれた動機とは?
山田 同期生では役所や銀行に就職した仲間も多かったが、私は絶対行くまいと思っていたんです。ああいう職種はとにかく苦手。技術屋ではないが、形になるモノを作るメーカーのほうが興味あったし、たまたま親父が東京トヨペットで働いていたこともあって、自動車メーカーに就職するなら最初からトヨタと決めていた。そう言えば、大学の授業に自動車産業論という講義があったんですが、講師は当時の日産自動車の副社長から教わったという記憶が残っています。当時の日産さんは元気いっぱいでしたからね。
―― 山田社長からみて、当時、国内の自動車産業がこれほどまでに成長するのかと思っていましたか。
山田 先見の明があるわけではないですが、急発展しそうな予兆は微かに感じていましたね。トヨタというよりも自動車産業全体がです。
―― 山田社長は、その日本の自動車産業、特にトヨタの躍進ぶりを誰よりも近いところで感じ取ってこられたわけですが、子会社のダイハツの経営に携わることになって、これまでと立場が逆転したことになる。では、トヨタとの提携強化のメリットはどんなところにあると感じていますか。
山田 やっぱりダイハツにとってのメリットは技術力ですかね。特に燃料電池、環境規制、そういう先端技術の研究開発をいっしょになって取り組めるというのがもっとも大きい。それに、トヨタグループという位置づけのなかで、軽自動車を中心とする「スモールカー」の部門を任せてもらっている。開発から販売までを一貫して任せてもらえるということは大変素晴らしいことだと思っています。
《写真=水野鉱造》
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