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●日産/スズキのOEM提携で影響は?
―― 国内の乗用車メーカーでは軽自動車を扱っていないのがトヨタと日産の2社ですが、その日産がスズキからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けて、2002年にも軽自動車の販売を計画している、と一部でマスコミ報道が流れましたね。
山田 その記事、私も読みました。同業他社のことですから、余計なコメントする立場ではないですが、でも、本当にやるんですか?
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―― いちおう、販売規模は年間5〜10万台となる見通しと報じていましたが、それが実現されるとなると、ダイハツの影響は?
山田 この先、どこまでやられるのか分かりませんが、日産さんはかなり売る力を持っていますから、販売拠点が一気に増える。拠点が増えれば、常識的に考えると台数が多く売れる可能性は十分ある。それに伴い、市場規模も拡大するでしょうが、シェア争いが一段と激しくなるとことは避けられません。
―― そうなると、トヨタグループの強みを生かして、ダイハツもトヨタの販売店で軽を売ってもらうことになりませんか。
山田 トヨタのユーザーが軽に乗り換えたいという要請があれば、ダイハツの販売店を紹介することぐらいはできると思います。ただ、トヨタとダイハツは資本提携を強化して、現在は51.2%の株式をトヨタに保有してもらっていますが、販売店ベースになると、トヨタの直営店よりも地元資本が多い。つまり、地元資本のディーラーは、普通車はトヨタ車でも、軽についてはスズキ系列のディーラーを経営しているケースもある。例えば、愛知トヨタがそうですね。スズキの販売店を一所懸命やられているのに、こっちの都合でいきなりダイハツ車も売って欲しいとは言いがたい。トヨタとの信頼関係にも影響してきますし、そんな失礼なことをやったら怒りますよ。
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1964年東京大学経済学部卒業後、トヨタ自動車工業株式会社(現在のトヨタ自動車株式会社)入社。1995年に取締役となる。1999年ダイハツ工業株式会社副社長に就任。2000年から社長として指揮をとる。 |
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新聞記者、経済誌編集長を経てフリー経済ジャーナリストへ。財界、自動車、流通、外食、ベンチャーなどの取材を中心に、「週刊ポスト」「週刊エコノミスト」などの雑誌、ネット媒体に執筆中 |
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