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インタビュー/コラム:企業人
[an error occurred while processing this directive] 【安田有三トップインタビュー Vol.7 (後編)】“ハイブリッド”トラックビジネスへ---日野自動車 湯浅浩社長
――さて、2001年度のふたつ目の経営課題はなんですか。

湯浅 環境技術へのさらなる取り組みです。経済性や耐久性に優れたディーゼルエンジンが物流などを通じて社会に大きく貢献していることはまぎれもない事実です。ところが、環境という面で、ディーゼルエンジンが受け入れられないとしたら、人類にとって不幸なことになります。ディーゼルエンジンの良さを認めてもらうためには、何としても環境面へのマイナスを無くさなければなりません。排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)を共に大幅に減らすことはメーカーにとっては厳しいけれども、ディーゼルエンジンの良さを認めてもらうためには、規制をクリアーして、世界ナンバーワンの環境への負荷が少ないディーゼルエンジンにしなければなりません。そうするための環境技術の改良に全力投球します。それは、先ほどのエンジンビジネスにも繋がるわけです。

――東京都の石原知事のディーゼル悪玉論をどう思いますか。

湯浅 確かに腹は立ちます。けれども、石原さんの発言で、石油業界がディーゼル燃料である軽油中の硫黄分を減らすことに取り組むことになったというプラス面もありました。PMが減らない大きな要因が軽油中の硫黄分ですからね。石原発言は悪いことばかりではなかったですね。

――三番目の経営課題はなんですか。

湯浅 日野はトヨタグループの商用車分野を担っているわけですが、私が社長に就任する直前まで、2トントラックについては、日野が手掛けていませんでした。ですが、私が社長になる直前になって、2トン車も日野にやってもらおうかということになり、昨年立ち上がりました。この2トン車を日野のメイン収益車種として、成功させることが三番目の経営課題です。言い換えれば、2トン車をもっと拡販していくということですね。現在の数量ですと、我々が予想していたコストを吸収できませんから、どうしても数量を増やす必要があるわけです。数量を増やしていくことで、一台あたりのコスト割れを防ぐ。売った分だけ損をするのはダメですから、当然原価も下げなければならない。そうすることで収益をあげつつ、数量を増やす。この両方をやっていくつもりです。


《写真=石田真一》

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