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●「ポストゴーン」には日産生え抜き!?
――日産のアイデンティティという点では、ゴーンさんの後継社長をどうするのかということがありますね。つまり、「ポストゴーン」にルノーの人をあてるのか、あるいは日産の生え抜きを起用するのか、ということですが…。
塙 まだわかりません(笑)。まぁ、いろいろな話はしていますが、まだお話するような段階にはなっていません。
――「ポストゴーン」については、塙さんが決めることになりますか。
塙 最終的には、そういうことですね。日産生え抜きの候補者がいても、(ルノーに)聞かなければいけませんから、ルノーにも納得してもらえる形でないといけません。
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――「ポストゴーン」に日産生え抜きが就くとした場合、その有力候補の名前が何名か挙がっていますが、それら候補者はルノーのシュバイツァーさんとのパイプがないことが難点だといわれていますね。
塙 うん。ただね、毎月、日産とルノーの資本提携の成果をあげるための両社での協議をやっていまして、ウチの(役員)連中もシュバイツァーさんと話をしています。
――これも日産のアイデンティティを確立するうえで重要な問題ですが、日産がルノーと資本提携したとき、将来、日産がルノーの株式を買い取ることになっていましたね。
塙 いまはまだ(日産が)借金を抱えているので、とても(ルノーの)株を買うところまではいっていません。しかし、そのことは資本提携に関する契約書にはっきり書いてありますから、(日産、ルノーの)両社ともそのことの認識ははっきりあります。
――日産にとって「足かせ」になってきた日デについては、自主再建なのか、外資と資本提携させるのか、塙さんはどう考えていますか。
塙 将来の形についてはまだ決まっていません。(日デと)ダイムラー・クライスラーとの資本提携がうまくいかなかったのも、日デが健康体でなかったからです。つまり多額の負債を抱えているわけです。日産の下で自主再建するにしても、外資と資本提携するにしても、いまのままでは負担が大きすぎます。(2000年度の)中間決算では、大型トラック4社の中で日デだけが黒字でしたが、まだ健康体とはいえません。自主再建するにせよ、外資と手を組むにせよ、健康体になるまで日デ自身でまず頑張ってもらわなくてはなりません。
――日デが健康体になった後は?
塙 外資と手を組む可能性もありますし、私はその方が健全だと思います。
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34年3月16日生まれ。57年日産自動車入社し、81年、米国工場開設準備室次長に就任。その後、常務取締役、第一海外本部長、北米日産会社社長、米国日産自動車会社会長を経て、91年、海外部門統括代表取締役副社長となる。96年、代表取締役社長就任。99年、社長としてルノーとの提携をまとめ、同年の東京モーターショーで「リバイバルプラン」を発表する。2000年6月、取締役会長就任。現在に至る。 |
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経済誌編集長を経てフリー経済ジャーナリストへ。「週刊文春」「週刊現代」「週刊朝日」「プレジデント」などの雑誌や、「ニュースジャパン」(フジTV)で活躍。著書に「トヨタ創意くふう提案活動」「自動車大ビッグバン」などがある。 |
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