昨年9月に長野県阿智村内の中央自動車道下り線で発生し、16人の死傷者を出した多重衝突事故について、検察庁・長野地検飯田支部は23日、書類送検されていた運転者13人全員を不起訴処分とした。
速度超過違反に問われた男が、自分に有利な証言を出廷した証人に依頼していたとして、検察庁・神戸地検は27日までに31歳の男(道路交通法違反の罪で公判中)を偽証教唆容疑で。実際に証言を行った40歳の男を偽証容疑で逮捕した。
2005年11月に熊本県熊本市内で発生した交通死亡事故について、熊本検察審査会は17日、事故を起こしたものの不起訴処分となった25歳の男性について「不起訴不当」とする議決を行った。飲酒運転の可能性がありながら、捜査段階で追及しなかったという。
今年6月、兵庫県尼崎市内の県道を蛇行状態で走行してきたワゴン車に歩行者がはねられ、さらにはタクシーと衝突して3人が死亡した事故について神戸地検尼崎支部は13日、このワゴン車を泥酔状態で運転していた50歳の男を危険運転致死などの罪で起訴した。
検察庁・福岡地検は20日、昨年8月に福岡県福岡市東区内でRVへの追突事故を起こし、幼児3人を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われている22歳の男の保釈を決定した。保釈保証金は300万円だという。
検察庁・福岡地検は21日、福岡県春日市内で軽傷ひき逃げ事故を起こし、警察が業務上過失傷害などの容疑で逮捕した21歳の男について、信号無視などを故意に行ったと判断。危険運転致傷や道路交通法違反の罪で起訴した。
2006年2月に富山県射水市内の北陸自動車道上り線で発生した車両61台の多重衝突事故について、検察庁・富山地検は9日、特に責任が重いとして業務上過失致傷容疑で書類送検された14人の運転者全員を起訴猶予処分にした。
三菱自動車製のタイヤ脱落で横浜市の母子3人が死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた元幹部の論告求刑が横浜地裁で行われ、検察側は元市場品質部長・村川洋被告に禁固2年、元同部グループ長・三木広俊被告に禁固1年6月を求刑した。
昨年11月、神奈川県横浜市旭区内、トラックに積載された重機が基準よりも低い場所に設置された電線に接触。弾みで街路灯を倒壊させ、乳児を含む2人を死傷させた事故について横浜地検は23日、重機を積み込んだ作業員を業務上過失致死傷罪で起訴した。
今年2月、千葉県柏市内で発生した死亡ひき逃げ事故について、検察庁・千葉地検松戸支部は20日、事故を起こした37歳のトラック運転手の男を業務上過失致死や死体遺棄・損壊などの罪で起訴した。被害者は即死したと認定、ひき逃げには問えないと判断した。
事故後にいわゆる「重ね飲み」を行い、飲酒量の特定を免れようとした49歳の女について、検察庁・福岡地検大牟田支部は6日、この女を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で起訴した。逮捕容疑に道交法違反は含まれていないが、飲酒量を推定。事故との因果関係ありと判断した。
今年1月、栃木県大田原市内の国道4号で、クラクションを巡る交通トラブルから前走する軽乗用車を執拗に追い回し、ガードレールに衝突させる事故を誘発。2人を死傷させた24歳の男について、検察庁・宇都宮地検は6日、この男を危険運転致死傷罪で起訴した。
検察庁は1月27日、大阪府堺市北区内で飲酒運転と故意による信号無視を原因としたひき逃げ事故を起こし、歩行者を死亡させた28歳の男を危険運転致死罪で起訴した。警察は業務上過失致死容疑で逮捕したが、その後の調べで悪質事案と判断された。
今月10日、長崎県長崎市内で発生した路線バスによる死亡ひき逃げ事件について、検察庁・長崎区検は21日、事故を起こした35歳のバス運転手の男を業務上過失致死や道路交通法違反の罪で略式起訴した。長崎簡裁は罰金70万円の略式命令を出している。
今年10月に栃木県宇都宮市で発生した集団登校中の小学生児童に対しての、故意によるクルマ衝突事件について、検察庁・宇都宮地検は7日、64歳の男を傷害罪で起訴した。殺人未遂の適用を求める声も多かったが、殺意が証明できないとして見送った。