100km/hでのエンジン回転数は1550rpm。トルクの太いディーゼルならではのハイギヤードは燃費だけでなく静粛性にも大きく寄与する。高速巡航のなんと快適なことか!
しばらく会っていない女友達と再会したら、別人のように強く美しい大人の女性になっていた。
ワゴン市場などとっくに潰えてしまったのがアメリカ……だと思っていたら、「メイン市場はアメリカ国内」と説明されてびっくりなこのモデル。ちなみに、「右ハン仕様は、主に日本のために開発された」と聞いて二度ビックリ。
高級ワゴンの中でも、『Eクラスワゴン』の場合、高級車としての趣はもちろん、実用車としての資質も求められる印象があるが、ラゲッジスペースの使い勝手もそつがなく、従来よりもさらに便利になっている。
VW『ゴルフ』のエントリー車にして、TSIエンジンの“最終章”という1.2リットルTSI搭載、ゴルフTSIトレンドライン。このクルマの走りときたら、これはもう完璧過ぎ……といったところ。
姿カタチは紛う事なき『ゴルフ』。けれども、ひとたび走ればそこではビックリ仰天の“ポルシェ・イーター”。「ゴルフR」とは、要はそんなキャラクターを秘めた一台。
ホンダ『CR-Z』に、かつての『CR-X』と比べて足りない部分があるとすれば、こういうキャラだろう。そう思ってしまうほど、『シロッコR』は別物感たっぷりのスポーツクーペだった。
姿カタチに愛嬌はないが、“使えるワゴン”としては世界一! …と、実際に触れてみてやっぱりそんな思いを新たにしたのが新型『Eクラス』のワゴン。
「セダンと同じ全長で、セダン・プラスの機能性をもたせた」の説明は、かつてのアルファロメオ『156スポーツワゴン』と同じではないかと思った。
四角いボルボの頃から、イタリアンデザインを纏った2ドアクーペ(『262C』や『780』)はあった。その精神は、クーペとカブリオレが別々に造られた最初の『C70』を経て、2 in 1の現在の姿に。
近年、アメリカのビッグ3各社はワゴンらしいワゴンをほぼラインアップしなくなっていた。従来ワゴンを愛用していた層は軒並みSUVを選ぶようになり、大ヒットしたダッジ『マグナム』すら短期間で生産中止に追い込まれた。
500万円オーバーの『ゴルフ』というだけで引いてしまいそうだが、実はそれほどでもない。
近くを歩く人を立ち止まらせそうなほど凝った動きを行うルーフの開閉、それに要する時間はおよそ30秒。というわけで、「信号待ちの間に素早く変身!」とはとても行かないものの、その分完璧な仕上がりを見せるのがルーフを閉じた状態でのインテリア。
いつのまにか非常に多くの車種をラインアップするようになったBMWに、さらに加わった『グランツーリスモ』には、こうしたクルマを臆せず世に出せるBMWの底力を感じるとともに、『X6』の登場時よりもさらに「変わったクルマが出てきた」という印象を強く抱いた。
7年振りのフルチェンジというが、いい意味で変わらないのが『Eクラスステーションワゴン』の特徴だ。