インド政府は28日、AIPと呼ばれるインド国内全域において使用可能な長距離バスの運行許可証を発行すると発表した。エコノミックタイムスが伝えた。
これにより運行会社は、各州政府に対してではなく、一括して一年分の契約料を支払うことになる。
AIPを取得するためには、通常の旅行者用バスで年間5万ルピー、高級バスで7万5000ルピー、さらに特別に豪華なバスの場合は10万ルピーの支払いが必要になる。
しかしタミルナドゥ州、ケララ州、カルナータカ州、マディヤ・プラデーシュ州はこの制度に反対している。
政府が一括徴収した料金は各州に分配される。この配分に関しては入念な検討がなされたため、どこかの州が損をすることはないとされている。
現状では旅行許可証は隣接した3つ以上の州に渡って取得できるが、各州で税制や料金が異なり、認可が必要になるため非常に時間がかかる。
政府ではこの新体制によって得られる収入の合計は年間50億ルピーに上り、現在各州が得ている収入合計の29億8000万ルピーを大きく上回ると見ている。