トヨタ自動車が、取引先部品メーカーに示した今後の生産計画で、2011年度の世界生産台数を2010年度並みにまで回復する計画を明らかにした。
東日本大震災の影響でトヨタの国内生産は4月が前年同月の8割減にまで落ち込んでいる。8月以降、通常の操業に戻し、年度後半は増産して前半の遅れを取り戻す計画だ。
トヨタの計画によると通常の5割程度にとどまっている操業率を6月には9割に引き上げ、8月に通常の操業に戻す。電力不足が落ち着く秋以降に順次増産して12月には通常より2000台程度多い1日当たり1万4000台を生産して、前半の遅れを取り戻す計画だ。
これによって2011年度の世界生産台数は、2010年度の716万台並みになる見通し。
ただ、部品の調達状況は依然として不透明で、特にボトルネックとなっている半導体関係では「毎日調達見通しが変動する」状況で、計画通り生産が回復するかは予断を許さない状況が続きそうだ。