Response. 【特別企画】レスポンスプラグインミュージック

普及著しい携帯オーディオプレーヤーである『iPod』（アイポッド）と、“放送”を意味するbroadcasting（ブロードキャスティング）を組み合わせた造語。iPodなどの携帯プレイヤーに音声データファイルを保存して聴くことができる放送（配信）番組という意味合いから名付けられた。具体的には、オーディオコンテンツを「購読」という形でダウンロードし、iPodなどを使って時間や場所にとらわれず自由に楽しんだり、あるいはオリジナルで作成した音声ファイルなどをWebサイト上に公開することもある。専用ソフトが必要だが、ほとんどの場合で無償で利用可能となっていて、このソフト上で自分の好みのネットラジオ局を登録しておけば、最新の放送が公開されるたびに自動的に受信してiPodに転送してくれるようになる。一般ユーザーがサイト上でDJとなって、気ままにラジオ番組を作って配信したり、耳で聞くブログを配信したりすることも可能となるのだ。

ポッドキャスティングはプロバイダー系の専用サイトやiTunesのポッドキャストメニューから選べるようになっている

ポッドキャストでの音声ファイルのダウンロードは、指定のURLへWebブラウザなどを使って訪れて行なうこともできる（当サイト上では、非対応ソフト用としてサイト上にMP3データリンクを設けている）が、一般的には『iTunes』などのポッドキャスト・ファイルをダウンロードするために作られたアプリケーションソフトウェアを使用する。このソフトを使えば、ポッドキャスト用のURLは自動保存され、更新が必要になればユーザーがサイトに訪れることなく、自動的にダウンロードされるようになるのだ。その登録方法はとても簡単。ポッドキャスティング対応のブログやサイトから「RSS」「Podcast」などと書かれたバナーやテキストリンクをiTunesへドラッグ＆ドロップ。好みのラジオ番組が登録できたらそのサイトの名前がiTunes内に表示されるので、今度はポッドキャスティングサイト名の左側にある右向きの三角マークをクリックする。するとラジオ番組の音声ファイル一覧が表示されるので、「入手」ボタンを押せばダウンロードが開始されるというわけだ。

RSS/PodcastingのバナーをiTunesなどの対応ソフトにドラッグ＆ドロップするだけで、コンテンツが更新されるごとに自動でダウンロードしてくれる

ダウンロードした音声コンテンツは、タイトルを選んで再生ボタンをクリックするとすぐにパソコン上でラジオ番組が聴ける。が、やはりポッドキャスティングの醍醐味は『iPod』へ転送して、いつでもどこでもその番組が楽しめることだろう。そこで、iPodへの転送方法だが、基本的には『iTunes』で登録した楽曲をiPodに転送する方法と大きくは変わらない。転送したいポッドキャスティングの番組のファイルを選んで、iPod のアイコンにドラッグ＆ドロップするだけ。これだけでiPodが更新され、ラジオ番組のiPodへの転送が完了するのだ。第4世代以降のiPodならiTunesと同期・シンクすると同時にiPod の「ポッドキャスト」のメニューにデータが転送されるので、より便利な使い方が可能となる。また、このポッドキャスティングはMP3オーディオファイルが扱われるためMP3オーディオファイルに対応していれば、iPod以外のデジタルプレイヤーでこのポッドキャスティングを聴くことができる。その方法も指定のURLからファイルをコピーするだけの簡単さだ。

ダウンロードされた音楽ファイルはPC上でも聴けるが、やはり外で聴きたいもの。選択しても、自動更新でもiPodに転送できるカンタン操作

ダウンロードされたコンテンツをクルマで楽しむにはどうすればいいか。最近はカーナビやカーオーディオ側が『iPod』に対応するようになり、そのコントロールまでも行なえるようになってきた。しかし、これにはハード側での対応が必須となる。そこでコントロールはiPod側で行なうことにはなるものの、その手段として一般的な方法をいくつか紹介したい。もっとも利用者が多いとされるのが、FMトランスミッターを利用する方法だ。iPod側のヘッドホン端子から出力された音声信号をFM波に変換して、カーオーディオのFMラジオ経由で楽しむ方法で、若干ノイズが伴うこともあるが、難しい接続がいっさいないことがメリット。ほとんどの場合でiPod側の充電も行なう機能も付いていたりと人気は高い。また、カーオーディオ側がAUX-IN端子を用意していれば、iPodのヘッドホン端子とここを結ぶだけでノイズレスで楽しめるようになる。それとカセットデッキを備えているなら、カセットアダプターを使う方法もある。