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新B4は、日本に限らず欧米でもスポーツセダンのスタンダードを塗り替えようとしている。さて、B4がどの程度、欧州の定番スポーツセダンに近付いたのか、そのもっとも強烈な競合車であるBMW330iとアウディA4の3.0クワトロに比較してみることにした。そこで、アシスタントとして、在日外国人のボクの友人でクルマ好き、そしてB4オーナーのアントンさんとポールさんに手伝ってもらった。 |
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集まった新B4は3台。6気筒の3.0R、ターボの2.0GT、NAの2.0R。熾烈なライバル争いを繰り広げる国産Mクラスセダンの中で、B4は積極的なモデルラインアップだ。どれも甲乙付けがたい仕上がりを見せている。まず、外観から比較してみよう。
ここ数年、アウディがMクラスセダンのセグメントでは、画期的で個性溢れるデザインを披露してきている。そして、BMWがこのセグメントのもっとも優れた「ドライバーズカー」として定着してきた。
今までのB4、つまり従来型では、デザイン的にも動力性能的にも、じつはこのドイツ勢に遅れをとっていた。というのは、国内ではイメージリーダーの2.0GTターボが輸出されていなかったし、多くの国で売られていた3リッター・アウトバックのデザインやポテンシャルが一般的な水準だった。しかし、今度のモデルは、品のあるアクティブ感を漂わせる外観へ一新し、ヘッドライトやグリルからSUBARUの新しいアイデンティティをアピールしている。新B4の外観は前から見ても後ろから見ても、初代から継承したカタチと新しいものを織り交ぜたラインでまとめられ、欧州のプレミアムモデルと互角に渡り合える存在感がある。「リア斜めから眺めると、新B4のシルエットはとくに美しい」とアントンがいう。17インチのタイヤと新デザインのホイールもぴったりマッチしている。 |
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直線基調のA4にくらべ、B4はライトまわりやサイドウインドの描き方からオリジナリティが見える。とピーターさん。 |
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新B4に施されたあらゆる変更点の中で、とくに光るところはインテリアだ。とにかくシック。「もっと内装の質感を上げてほしい」というユーザーの要望をSUBARUは無視しなかった。本革シートや、感触のよいソフトフィール塗装を施したプラスチックを採用し、BMWの高級感を思わせるレベルになった。
そして今回、SUBARUはフラッグシップの3.0Rに、アイボリー色のレザーを初めて設定。アイボリーをオファーすることによって、コクピットが広く感じられるだけでなく、今までにないプレミアム感をカタチにした。これは女性にも好評だ。
「使いやすいスイッチ類と半径が小さくなったステアリングが気にいってるんだ」とアントン。しかもセンターコンソールのレイアウトもシックで、夜間時のインパネのイルミネーションはスポーティなアンバー(橙)色に変更。続けて、「また、新B4からクルーズコントロールが装備されたのもうれしいニュース。これは必要不可欠なアイテムだと思う。5速ATが採用されたからこそ、使い道がある」とコメントした。 |
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走りのスタンダード BMWよりも、ステアリング径が小さくなったことで、より積極的な走りが楽しめるとご満悦のアントンさん。 |
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BMWとアウディのレベルの高さに比肩したSUBARU。しかも、B4に座ってみると、シートポジション、ヘッドルームなどは、ライバルよりもゆとりを持たせた設計になっていることに気が付く。そのうえ室内の個々のインテリアパーツから、欧州車と同様の品のよさを漂わせる。
また、子供を持つ父としてポールは「リアシートのチャイルドシート用のISOFIXと、今回から設定されたカーテンエアバッグを歓迎する。これで世界レベルのパッシブセーフティを手に入れたね」と評価する。
装備についても、欧州のスポーツプレミアムと遜色ないレベルに進化した。その中でも、マッキントッシュのオーディオシステムは、ボクは世界一のインカー・オーディオシステムだと確信している。13スピーカーのインストール内容もさることながら、見事なまでのサウンドバランスはまさに動くホームオーディオだ。ぜひ、一度そのサウンドを聴いてみてほしい。 |
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B4のヘッドルームやひざまわりはゆったり。カーテンエアバッグやチャイルドシート対応シートは安心できるとポールさん。 |
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何でB4に乗ってるの? ってよく聞かれる。答えはひとつ。ボクのライフスタイルにぴったり合っているから。それに加えて、SUBARUのフィロソフィーが好き、ということもある。つまり、力強いボクサーエンジンにAWDの基本設計と、クラストップのハンドリングが初代B4を買った理由。じつは今回、積極的に買い換えようとは思っていなかったのだ。でも新B4を見れば見るほど、魅了されてしまった。SUBARUはエンジンやハンドリングをさらに進化させて、それにウイークポイントだったブレーキや質感などにも力を注いで、ユーザーの期待をはずさなかった。こうしてボクの心はB4に決まったのだ。 |
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